公開日:2025年9月8日

この記事はこんな方におすすめです
はじめに
フリーランスのみなさん、日々のお仕事お疲れ様です!
フリーランスとして働くことは、自由で魅力的ですよね。
でも、会社員とは違って、自分で全てを管理しなければなりません。税金や確定申告については、しっかり考えている方も多いのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。フリーランスとして長く活躍していくためには、税金のことだけ考えていれば大丈夫、というわけではありません。
実は、税金以外にも知っておくべき「お金」の話があるんです。この話を知っているか知らないかで、将来に大きな差が出てくるかもしれません。
今回は、日々の仕事の合間に考えておきたい、フリーランスの税金以外のお金について、分かりやすくお話ししていきますね。
確定申告の先に考えるべきこと
会社員と違って、フリーランスは自分の力で稼ぎ、自分の力で将来に備えなければなりません。多くのフリーランスの方が、確定申告をしっかり行うこと、つまり税金の管理には意識を向けていると思います。
でも、考えてみてください。もし、あなたが病気やケガでしばらく働けなくなってしまったら、どうなるでしょうか?
会社員なら、健康保険から傷病手当金がもらえたり、労災保険から休業補償がもらえたりします。でも、フリーランスにはそういった制度がありません。
業務中に事故に遭ってしまったら?
会社員なら労災保険で守られますが、フリーランスは自己責任。治療費や休業中の生活費など、すべて自分で賄うことになります。
そうなると、収入が途絶え、生活が苦しくなってしまいますよね。
また、年を重ねて働けなくなったときの年金はどうでしょうか?
会社員は厚生年金に加入していますが、フリーランスは国民年金のみ。将来もらえる年金額に大きな差が出てきます。
このように、フリーランスとして長く活動していくためには、税金のことだけでなく、万が一のときに自分と家族を守るための備えがとても大切なんです。
この備えこそが、フリーランスの税金以外のお金の話の核となる部分です。
会社員とフリーランスの保障の違い
では、具体的にどんな「お金」について考えるべきか見ていきましょう。
会社員は、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険という4つの社会保険に加入しています。これらが、会社員のもしもの時を支えてくれるセーフティーネットになっています。
一方、フリーランスは基本的に、国民健康保険と国民年金に加入しています。
・国民健康保険
病気やケガで医療機関にかかったときに、自己負担が3割になります。しかし、会社員の健康保険にあるような「傷病手当金」はありません。
・国民年金
老後の年金や、もしものときの障害年金、遺族年金の保障があります。
では、会社員が加入している労災保険はどうでしょうか?
労災保険は、業務中や通勤中の事故でケガをしたり、病気になったりした場合に、医療費や休業中の生活費などを補償してくれる制度です。
本来、労災保険は会社に雇用されている労働者のための制度なので、フリーランスは加入することができません。
つまり、フリーランスは業務中の事故や病気になった場合、会社員のような手厚い保障がない、ということになります。
例えば、仕事中に重い荷物を持とうとして腰を痛めてしまったり、パソコン作業で腱鞘炎になってしまったり、あるいは取引先へ向かう途中で交通事故に遭ってしまったり…
こういった場合、会社員なら労災保険で守られますが、フリーランスは自己責任。治療費や休業中の生活費など、すべて自分で賄うことになります。
特に、業務中の事故や病気で働けなくなったとき、収入が途絶えるリスクは非常に大きいです。これをどうやってカバーしていくのか、フリーランスの税金以外のお金として、真剣に考える必要があります。
知って安心!フリーランスの労災特別加入制度
ここまで読んで、フリーランスならではの不安を感じた方もいるかもしれませんね。
でも、ご安心ください。私たちフリーランスも、会社員と同じように労災保険に加入できる特別な制度があるんです。それが「労災特別加入制度」です。
この制度は、本来は会社の従業員が対象である労災保険に、フリーランスの方が特別に加入できるよう国が定めたものです。これを知っているかどうかで、もしもの時の安心感が大きく変わります。
対象の職種
この制度の対象となるのは、労災保険が適用されない「企業等から業務委託を受けて事業を行うフリーランス」または「消費者から委託を受けて、業務委託事業と同種の事業を行うフリーランス」です。
例えば、造船業、通訳、カメラマン、インストラクター、士業といった特定の業務委託事業を行う方が対象になります。
労災特別加入の大きなメリット
労災特別加入の最大のメリットは、業務中や通勤中の事故や病気に、もしものことがあっても手厚い補償が受けられる点です。
- 治療費は全額無料
業務中や通勤中のケガで病院にかかった場合、治療費は一切かかりません。 - 休業中の収入をカバー
ケガや病気で働けなくなった場合、休業補償が受けられるので、収入が途絶える心配がなくなります。 - 万が一の備えも安心
もしも後遺症が残ったり、障害を負ってしまったりした場合でも、年金や一時金が支給されます。
また、不幸にして亡くなってしまった場合でも、ご家族に遺族補償が支払われます。
加入する方法
この制度に加入するには、労働局から承認を受けた団体(労働保険事務組合など)を通して手続きを行う必要があります。個人で直接、手続きすることはできません。
私たち「フリーランス保険組合」は、この労災特別加入の手続きを専門にサポートしています。難しそうな手続きも、私たちが分かりやすく丁寧にサポートしますので、ご安心ください。
フリーランスの税金以外のお金として、労災保険の特別加入は将来への大きな安心材料になります。ぜひ前向きに検討してみてくださいね。
まとめ
フリーランスとして働くことは、自由で魅力的ですが、自分自身で責任を持って備えなければならないことがたくさんあります。
確定申告はとても大切ですが、それと同じくらい、病気やケガといった万が一の事態に備えることも重要です。
特に、業務中の事故はいつ起こるかわかりません。そんなときでも安心して仕事に集中できる環境を整えることが、長くフリーランスを続ける秘訣ではないでしょうか。
フリーランスの税金以外のお金として、労災保険の特別加入という選択肢があることを知っていただき、ぜひ加入を検討してみてください。
もしもの時に困らないために、フリーランス特別加入の加入をご検討ください。
ご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。