【労災保険の選び方】「工事」と「点検」両方やるなら?対象外を防ぐ「2つの保険の併用」術

【労災保険の選び方】「工事」と「点検」両方やるなら?対象外を防ぐ「2つの保険の併用」術

この記事はこんな方におすすめです

  • 造園業で「剪定・草刈り」と「外構工事(コンクリート打ち等)」の両方を請け負っている方
  • 設備メンテナンス業で「設備の点検」と「部品交換・設置工事」の両方を行っている方
  • 「自分の今の作業は、労災の対象外かも?」と不安を感じている一人親方・フリーランスの方

はじめに

背景
造園業や設備メンテナンス業を営む皆様から、最近とても多くのご相談が寄せられています。
「普段は個人宅の庭の剪定(せんてい)や草刈りだけど、たまに駐車場のコンクリートを打つ外構工事もやる」
「消防設備の点検がメインだけど、必要になれば部品の交換工事もする」
このように、一つの事業の中で「点検・管理」と「工事」の両方を行っている鈴木さん(仮名)のようなケースです。

問い合わせ内容
「今まで建設業の一人親方労災に入っていたんですが、組合から『剪定や点検は工事じゃないから対象外になる』と言われました。
新しくできたフリーランス保険なら対象になりますか?
両方の作業をする場合、どうやって保険に入ればいいんでしょうか?」

結論
「工事」中のケガは建設業労災、「点検や管理」中のケガはフリーランス労災の対象です。
作業内容によって適用される保険が違うため、両方の作業を行う方は「2つの保険の併用(同時加入)」が最も安全な解決策となります。

「工事」と「管理」で使える保険が違うって本当?

鈴木さんたちが一番困っているのは、「やっている作業の内容によって、労災が下りるかどうかが変わってしまう」という点です。

昔は、庭の剪定や設備の点検作業も「建設工事の延長」として、建設業の労災で幅広くカバーしてもらえる緩やかな時代がありました。
しかし近年はルールが大変厳しくなり、「新しいものを作る=建設業」「今あるものを維持する=フリーランス(植木職など)」と、明確に分けられるようになりました。
そのため、「仕事中に高いところから落ちて大ケガをしたのに、やっていた作業が『点検』だったから一銭も出ない」という恐ろしい事態が起こり得るのです。

作業内容に合わせた「2つの保険の併用」が最も安全です

「じゃあ、どっちの保険に入ればいいの?」という疑問に対し、私たちは以下のようにお答えしています。

  • 「工事(外構や植栽など)」をする日:「建設業の一人親方労災」が適用されます。
  • 「点検・管理(剪定や草刈りなど)」をする日:「フリーランス労災」が適用されます。

「えっ、保険に2つも入るの?」と驚かれるかもしれません。
しかし、鈴木さんのように「どちらの作業も日常的に行う」という場合、両方の保険に加入(併用)しておくのが正解です。
2つの保険を掛け持ちすることで、どんな作業現場であっても「対象外」になるスキマをなくし、確実に補償を受けることができます。

造園業だけじゃない!設備点検でも同じ悩みが

この「工事と管理のハイブリッド」問題は、造園業(庭師)の方だけではありません。

  • 高橋さん(仮名):消防設備の「点検(フリーランス)」と「設置工事(建設業)」
  • 伊藤さん(仮名):エアコンの「分解洗浄・清掃(フリーランス)」と「取り付け工事(建設業)」

このように、幅広い業務を請け負う何でも屋的な職人さんから「両方同時に加入できますか?」というご相談が非常に増えています。
もちろん、当組合であればどちらのケースも併用での加入やご案内が可能です。

まとめ

仕事の幅が広いベテランの職人さんほど、「自分がどの労災保険に当てはまるのか」が分かりにくくなっています。
「とりあえず昔から入っている建設業労災のままでいいや」と放置せず、ご自身のメイン作業が「工事」なのか「点検・管理」なのか、一度見直してみることが大切です。
「自分の仕事はどっちの保険?」と迷われたら、自己判断で片方を解約したりせず、いつでも私たちにご相談ください。プロが最適な組み合わせをご提案します。

ご注意:この記事は2026年3月2日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
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