5分でわかる アニメーターの労災特別加入

この記事はこんな方におすすめです

  • プロのアニメーターとして長く描き続けたい方
  • 自宅やスタジオへの「通勤」がある方
  • 民間保険の保険料が高いと感じている方

はじめに

アニメーターも「労災保険」に特別加入できる制度が始まりました。
本来は労働者向けの公的保険ですが、フリーランスも加入することで、
業務中や通勤時のケガ・病気に対し、医療費自己負担ゼロや
休業補償といった手厚い給付を受けられます。

民間の損害保険より安価で保障が充実しているのが大きなメリット。
万が一の際、自分と生活を守るための必須のセーフティネットと言える制度です。

そもそも「労災保険」ってなに?

労災保険(労働者災害補償保険)は、仕事中や通勤中にケガ・病気をした際に、
国が治療費や生活費をサポートしてくれる制度です。

治療費は実質0円
  自己負担なしで病院にかかれます。

休業補償
 ケガで仕事ができない期間、給付金が受け取れます。

本来、これは「会社に雇われている人(労働者)」のためのもの。
アニメ業界は業務委託(個人事業主)として働く人が非常に多いため、
長年「無保険」状態が問題視されてきました。

そこで誕生したのが、フリーランスでも任意で入れる「特別加入」という仕組みです。

【深掘り】なぜアニメーターは「芸能枠」じゃないの?

ここで少し意外な事実があります。
労災保険の世界では、クリエイターをこう分けています。

漫画家
 「特定フリーランス」

アニメーター
 「アニメーション制作作業従事者」

「似たような仕事なのになぜ?」と思いますよね。
理由はアニメ業界特有の「現場のリスク」にあります。

アニメ制作は、漫画のような個人創作というより、
数百人が連動する「製造ライン」に近い側面があります。

特に、深夜に車で原画を回収して回る「制作進行」の交通事故リスクや、
集団作業ゆえの過酷な長時間労働があるため、個別でアニメーターが作成されました。

「特定フリーランス」の新しい枠との違いは?

2024年11月に、全業種のフリーランスを対象とした
新しい特別加入の枠(特定フリーランス事業)ができました。

しかし、アニメーターは、すでに先行して作られた
「専用のパック」があるため、引き続きそちらを使います。

いわば、業界の先輩たちが先に「特設ルート」を切り拓いてくれていたわけです。

現場の「あるある」事故も守られる!

「座り仕事だからケガはしない」は大間違い。
こんなケースも補償の対象です。

制作進行の「回収中の事故」
深夜の移動中、疲労による居眠り運転や事故。

スタジオ内での「まさかのケガ」
席を借りて作業中、階段での転倒や備品の落下による負傷。

ハシゴ作業中の「移動」
A社からB社へ打ち合わせに向かう途中の事故。

まとめ

アニメ制作は、多くのフリーランスの力で支えられている産業です。
「自分は大丈夫」と思わず、万が一の時に作品と自分を守るための
セーフティネットを持っておきましょう。

「今度のクールから入ってみようかな」と思ったら、フリーランス保険組合にお声がけください。

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