造船業は建設業ではありません！造船業で働くあなたのための労災特別加入

まず、お伝えしたいのは、「あなたは一人ではない」ということです。

「労災保険」は会社員のイメージが強く、「自分には関係ない」と諦めてしまうフリーランスの方が多くいらっしゃいます。
特に、開業したばかりの方や、デスクワーク中心の方は、そう思ってしまいがちです。

しかし、私たちフリーランス保険組合は、毎日フリーランスの方から、労災保険加入のご相談を受けています。
そして、ご相談をいただいた方のほとんどが、国の労災保険に特別加入できています。

フリーランスであっても、仕事中の事故やケガ、病気のリスクはゼロではありません。
移動中の交通事故、無理なスケジュールによる過労、重い機材の運搬による腰痛など、万が一の時に、治療費や生活費の心配をしなくて済むように、国の制度である労災保険の備えは欠かせません。

不安を抱えたまま働くよりも、安心して仕事に集中できるように、ぜひ私たちにご相談ください。

あなたが「自分は特別加入の対象なのだろうか？」と不安に感じるのは当然のことです。労災保険の特別加入の対象者は、主に以下の３つに分けられています。

1.  特定作業従事者

2.  海外派遣者

3.  一人親方等（特定の業種で個人で事業を行う方）

フリーランスの多くの方は、この「一人親方等」として加入することになります。
「一人親方」というと建設業のイメージが強いですが、現在は適用範囲が広がり、建設業だけでなく、サービス業、製造業、情報通信業など、幅広い業種で個人事業主として働く方が加入できるようになっています。

「私のお仕事は、一人親方と言えるのかな？」

 「加入できるか分からない。どこに相談すればいいかわからない」

そんな不安を抱えているのは、あなただけではありません。
当組合には、毎日フリーランスの方から、労災保険加入のご相談を受けています。
私たち社労士が、あなたの仕事内容を詳しくお伺いし、加入できるかどうかを丁寧に判断いたします。

どうぞ、お気軽にご相談ください。

造船業で個人として働く方、いわゆる「造船業の一人親方」の方から、次のような悲しいご相談をいただくことがあります。

「船の修理や建造の仕事は、体力的にも危険度も高いから、労災保険には絶対入りたいと思っていました。でも、建設業の労災保険組合に問い合わせたところ、『造船業はうちでは扱っていません』と断られてしまいました…。もう、私には労災保険の道はないのでしょうか…」

いいえ、そんなことはありません！これは、労災保険の制度上の「分類」による、よくある“すれ違い”なのです。

なぜ「建設業ではない」と断られるの？

国の労災保険制度では、保険料率や加入手続きのルールを決めるために、業種が「事業の種類」として細かく分類されています。

一般的に、造船業は「船を作る」という性質から、労災保険の分類上は「製造業」または「その他の事業」として扱われます。

一方で、「建設業」は、建物や道路、橋などの土木構造物を新築・増築・改築するお仕事（大工さん、左官さん、とび職さんなど）を指します。

そのため、もしあなたが「建設業の一人親方」をメインで受け入れている団体に問い合わせてしまうと、その団体のルール上、「製造業である造船業の方は加入できません」と断られてしまうのです。
これは、その団体が悪いわけではなく、国の分類と、団体の運営方針によるものなのです。

諦める必要はありません！造船業の仕事も国の労災保険の対象です

しかし、分類が違うからといって、あなたが労災保険に特別加入できないわけでは決してありません。

あなたが造船の現場で行う、溶接、船の機器を取り付ける艤装（ぎそう）、船体の塗装、または修理といったお仕事は、どれも危険を伴う大切な作業であり、ケガのリスクは非常に高いですよね。
だからこそ、国はこういった仕事をする一人親方の方々にも、労災保険の特別加入を認めているのです。

この記事では、フリーランスとして働くあなたが、万が一の時に備えて国の労災保険に特別加入できる制度についてお話ししました。
毎日フリーランスの方から、労災保険加入のご相談を受けています。
ご自身の仕事が対象になるか不安な方も、まずはご相談ください。幅広い業種で加入実績があります。特に造船業の一人親方の方は建設業の団体では加入することが出来ませんが、当団体では加入が可能です。

あなたの仕事の安心をサポートするのは、私たちフリーランス保険組合の使命です。

「フリーランス保険組合にお任せください」