公開日:2026年4月16日
ID:26002

この記事はこんな方におすすめです
はじめに
こんにちは。
近年、自治体や行政機関から「樹木医への業務委託」に関する安全管理のご相談が増えています。
特に、倒木リスクの高まりや台風・強風被害の増加により、樹木診断や調査業務の重要性は年々高くなっています。
一方で、こうした業務は一見すると「調査中心で安全そう」に見えるため、労災リスクが軽視されやすいという課題があります。
しかし実際の現場では、
・倒木や落枝の危険
・急斜面での作業
・高所での診断作業
など、事故につながる要素が多く存在します。
そのため今、行政側にも「委託先の労災保険加入状況を確認すべきではないか」という流れが強まっています。
この記事では、樹木医への業務委託において、なぜ労災保険の確認が重要なのかを分かりやすく解説します。
樹木診断・調査業務に潜む現場リスク
樹木医の業務は「調査・診断が中心で危険は少ない」と誤解されることがあります。
しかし実際の現場では、次のようなリスクが常に存在します。
・大木の枝の落下による事故
・根元調査中の転倒や滑落
・高所での診断作業中の墜落
・風や倒木による突発的事故
特に屋外での作業は自然条件に左右されるため、事前にすべての危険を予測することは困難です。
つまり樹木医の業務は「計画された作業」よりも「予測できない事故リスク」を含む点が大きな特徴です。
そのため、委託元である行政側にも安全管理の視点が求められるようになっています。
委託業務で問題となる労災未加入リスク
樹木医への業務委託において最も注意すべき点は、「労災保険の適用関係」です。
委託契約の場合、基本的に発注者側の労災が直接適用されないケースが多く、受託者自身の保険加入状況が重要になります。
もし労災保険に未加入の状態で事故が発生した場合、次のような問題が発生します。
・治療費や補償が自己負担になる可能性
・事故責任の所在が複雑化する
・委託元としての説明責任が問われる可能性
特に公共事業の場合、「安全配慮義務」や「委託管理責任」が問われるケースもあり、労災未加入はリスク管理上の大きな課題となります。
そのため近年では、委託契約前に労災加入の有無を確認することが一般的になりつつあります。
行政が求められる安全管理と確認ポイント
樹木医業務の委託において、行政側が行うべき安全管理は次の通りです。
まず重要なのは「事前確認」です。
・労災保険(特別加入)の加入有無
・現場作業範囲の明確化
・危険作業の有無(高所・伐採補助など)
次に「契約内容の整理」です。
・業務内容に応じたリスク明記
・事故時の責任範囲の明確化
・再委託の有無確認
さらに「現場管理」です。
・作業時の安全対策の確認
・複数人作業の推奨
・危険予知(KY活動)の実施
これらを徹底することで、行政としてのリスクを大幅に軽減することができます。
特に近年は、自然災害の増加により樹木関連業務の危険度が高まっているため、従来以上の安全管理が求められています。
まとめ
樹木医への業務委託は、専門性が高い一方で、現場リスクも非常に高い業務です。
調査や診断業務であっても、事故は突発的に発生する可能性があります。
そのため行政としては、単に業務を委託するだけでなく、
「労災保険加入状況を含めた安全管理体制の確認」が重要になります。
特に公共事業においては、事後対応ではなく“事前のリスク管理”が求められる時代になっています。
安全な業務遂行のためにも、委託先の労災加入状況の確認は必須事項と言えるでしょう。
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