公開日:2026年6月11日
ID:14005

この記事はこんな方におすすめです
はじめに
設備会社の労務担当である渡辺さん(仮名)。
長年勤めてくれたベテラン職人の中村さん(仮名)が年齢制限で定年を迎え、今年からフリーランス(個人事業主)として契約を結び直すことになりました。
渡辺さんは「今まで会社任せだった中村さんが、無保険で現場に入るのでは?」と心配になり、当組合へご相談をいただきました。
結論として、会社員からフリーランスになった時点で、会社の労災は一切使えなくなります。
大先輩の命と生活を守るため、国の補償が受けられる「フリーランスの労災保険」へ加入するよう、あなたが手助けをしてあげてください。
「保険のことは全部会社任せだった」というベテラン職人の落とし穴
渡辺さんが一番恐れていたのは、「万が一現場で事故が起きた時、中村さんのご家族を路頭に迷わせてしまうこと」でした。
中村さんのようなベテラン職人にとって、保険や税金の手続きはこれまで「すべて会社がやってくれるもの」でした。
個人契約に切り替わった後も、「今まで通り現場に行くのだから、何かあっても会社が助けてくれるだろう」と軽く考えてしまう方が非常に多いのです。
しかし現実は残酷で、個人事業主になった瞬間に会社の労災という強力な盾は消え去ります。
それを知っているからこそ、渡辺さんは強い危機感を抱いていました。
会社員時代と同じ安心を!国の「特別加入制度」を教えてあげましょう
このようなご相談を受けた際は、現場のルールが変わったことをしっかり伝えた上で、「特別加入制度」の存在を教えてあげてください。
フリーランスになっても、手続きさえすれば会社員時代と同じように、国の労災保険に「特別加入」することができます。
治療費が全額カバーされ、休業時の補償も出るため、年齢を重ねた職人さんにとっては絶対に欠かせないお守りです。
「中村さん、これからは自分で保険に入らないと、ケガをした時に大変なことになりますよ。
この国の保険に入ってください」
と、まずはあなたが道筋を示してあげることが最大のサポートになります。
「ネットの手続きなんて分からない…」と奥様からご相談されることも
ご本人に加入をお願いしても、「ネットの申し込みなんて難しくてできない」と手続きが止まってしまうケースもよくあります。
実際に、見かねた奥様や、現場の若手監督が代わりにスマホを操作して、申し込みの手続きを手伝ってあげるという事例が当組合でも急増しています。
ベテラン職人の方にとって、新しい環境での手続きは私たちが思う以上に高いハードルです。
声をかけるだけでなく、横に座って一緒に画面を見てあげるくらいの寄り添いが、彼らを無保険の恐怖から救うことに繋がります。
長年の功労者が安心して働けるよう、周りのサポートで確実な備えを
年齢制限によるフリーランスへの切り替えは、ベテラン職人にとって大きな環境の変化です。
「知らずに無保険のまま大ケガをしてしまった」という悲劇を防ぐためには、仕事を依頼する元請けや、一緒に働く周りの仲間の声かけが絶対に必要です。
大切な大先輩がこれからも安心して技術を振るえるように、ぜひフリーランス労災への加入をサポートしてあげてください。
もし「どの保険に入らせればいいのか?」「手続きのやり方が分からない」と迷った時は、いつでも当組合にご相談ください!
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。


