公開日:2026年3月30日
ID:17011

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はじめに
ツヴァイに対するフリーランス法違反の勧告は、司会者等の外部人材を活用する全企業への警鐘です。
契約条件の明示といった法令遵守に加え、イベント現場で司会者が負傷する「無保険リスク」を防ぎ、企業価値を守る国の労災保険の推奨と活用法について解説します。
ツヴァイ勧告事例と法令遵守の重要性
2025年12月5日、大手結婚相談所のツヴァイが公正取引委員会からフリーランス法違反で勧告を受けました。
同社は、婚活パーティーの司会やカウンセリング業務などを委託した134人に対し、報酬額や支払期日などの取引条件を書面やメールで一部しか明示していなかったとされています。
2024年11月に施行されたフリーランス法により、企業は委託先に対する契約ルールの厳格な遵守が求められています。
法令違反に潜む「司会者の無保険事故」の経営リスク
しかし、イベント運営会社やブライダル企業にとって懸念すべきリスクは契約書の不備だけではありません。
もし、ツヴァイの事例のように契約が曖昧な状態の司会者が、御社のイベント進行中にステージで転倒するなどの大ケガをした場合、どうなるでしょうか。
そのスタッフが何の補償も受けられない「無保険状態」であった場合、十分な治療を受けられず生活に困窮する恐れがあります。
そして、「現場の事故に対して何の補償もない」という事実がSNS等で拡散されれば、企業に対する世論の批判が高まり、法的責任の有無に関わらず、深刻なレピュテーションリスク(風評被害)へと発展します。
企業とブランドを守る「公的制度」の推奨
こうした事態を未然に防ぐ有効な手段が、委託する司会者への「国の労災保険(特別加入)」の推奨です。
令和6年11月より、企業等から業務委託を受けるフリーランスは国の労災保険に加入できるようになりました。
これは企業が保険加入を強制するものではありません。
自社のガイドラインやFAQ等に「現場で安全に働くための公的制度が存在する」旨を明示する取り組みです。
これにより、安全配慮への真摯な姿勢を示すことができ、ガバナンスの強化やESG対応として、企業ブランドの価値向上に貢献します。
まとめ
司会業をはじめとするフリーランスの活用が広がる現在、働く人々の安全に対する社会的関心はかつてなく高まっています。
ツヴァイの事例を他山の石とし、企業運営に負担をかけずに委託スタッフの安全網(セーフティネット)を確保することが、これからの企業防衛の鍵となります。
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時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。


