「一人親方だから大丈夫」を鵜呑みにするな!担当者が知っておくべき「労災の職種不一致」という盲点

この記事はこんな方におすすめです

  • 外注先から「一人親方の労災に入ってるよ」と言われて安心している担当者様
  • マンションの清掃・電球交換・植栽剪定など、軽微なメンテナンスを外注している方
  • フ万が一の事故の際、「保険が下りない!」という最悪のトラブルを未然に防ぎたい会社様

はじめに

外注のフリーランスや一人親方の方と新規で契約する際、「一応、労災保険には入っていますか?」と確認されている担当者様は多いと思います。

相手から「あ、一人親方の労災入ってるから大丈夫ですよ!」と言われたら、「よし、確認OK!」とそのまま現場に入ってもらいますよね。

……ちょっと待ってください。実はそこに、現場担当者が最も陥りやすい「盲点」が隠されているのをご存知でしょうか?

今回は、入っているからと安心していた労災が、いざ事故が起きたときに「1円も下りない!」という大トラブルに発展しかねない「職種不一致」の怖さと、その対策を分かりやすく解説します!したい!」と指名されるための、
ちょっと意外な「労災保険を使った囲い込み戦略」をお届けします!

現場の落とし穴:「労災に入っている」の言葉に隠された罠

労災保険(特別加入)は、国が認めている安心の制度ですが、実は「どんな仕事(職種)で加入しているか」が厳しくチェックされます。

多くの職人さんが持っている一人親方労災は、基本的に「建設業」を対象としたものです(大工、左官、内装など)。

しかし、私たちがフリーランスに依頼する仕事の中には、日常清掃、排水管の洗浄、共用部の電球交換、庭木の剪定など、「建設業には当てはまらない維持管理・メンテナンス業務」が山ほどあります。

ここが落とし穴です。「建設業」の労災を持った人が、マンションの「清掃中」にケガをしても、国から「これは建設業の業務中の事故ではないので、労災は認められません」とバッサリ却下されてしまうリスクが非常に高いのです。ホワイトな元請け」へと流れているのが今の現実です。

なぜ「建設業」の労災では、マンション清掃のケガが守られないのか?

理由は単純で、「支払っている保険料(リスクの計算)が違うから」です。

国は職種ごとに事故のリスクを計算して保険料を決めています。そのため、「建設の仕事をする」という約束で入った保険で、全く違う「清掃やビルの管理」の事故までカバーすることは認められないのです。

もし無保険状態と判断されてしまえば、前々回にお話しした通り、最終的な矛先(損害賠償請求など)は、現場の発注者である元請け企業に向かうことになります。

「入っている」という言葉を鵜呑みにせず、「うちが頼む仕事に対応した労災に入っているか」まで確認するのが、現代の元請けに求められるリスクマネジメントです。

【3秒でできる】契約前に確認すべき「労災加入証明書」のチェックポイント

「そうは言っても、どうやって確認すればいいの?」と思いますよね。

確認はとても簡単です。契約時や現場に入る前に、相手の「労災加入証明書(会員証)」をスマホの写真などで提示してもらい、以下の2点をチェックするだけです。

チェック項目ここを確認!
① 団体の名前や種類「建設業の一人親方団体」か、それとも「ビルメンテナンス・清掃・マンション管理」の団体か
② 職種・業務内容の記載記載されている職種が、今回依頼する作業(清掃、剪定など)と一致しているか

もし、清掃を頼むのに「建設業」の証明書が出てきたら、「おや?」と気づけるようになりましょう。これだけで自社の防衛力は10倍跳ね上がります。
NOがあった方は、次回の発注時にちょっとした情報提供から始めてみてください。

実務のギモンを解消!「職種が違ったとき」の対応Q&A

現場で「職種の違い」を発見してしまったらどうすべきか、実務的な対応策をまとめました。

Q. 建設業の労災しか持っていない人には、清掃などの仕事を頼めない?  

A. 頼めますが、そのままだと無保険リスクがあります。 
2024年11月の法改正で、新しく「ビルメンテナンス・清掃・マンション管理」の職種も特別加入できるようになりました。相手の方に「今のままだと清掃中のケガが対象外になっちゃうみたいだから、新しく新設されたフリーランス用の労災(特別加入)への切り替えか、追加加入を検討してみてほしい」と伝えてあげるのがベストです。

Q. 複数の仕事を頼む場合はどうなるの?(例:リフォームと日常清掃の両方)

A. 両方の職種をカバーする加入が必要です。
1つの団体で両方の職種をカバーできる場合もありますが、
基本的にはそれぞれの業務に対応した特別加入をしている必要があります。
「何をしている時の事故か」がすべてですので、
マルチに活躍してくれる優秀なフリーランスの方ほど、加入状況を丁寧に整理してあげる必要があります。

「労災に入っている」という言葉だけで安心してしまうのは、
今の時代、一歩間違えれば大火傷を負うリスクがあります。

大切なパートナーであるフリーランスを守るため、
そして自社をまさかのトラブルから守るためにも、
次の契約からはぜひ「加入証明書の種類」にまで目を光らせてみてくださいね。

今後も現場担当者様が「知っておいてよかった!」と思える実務直結の法改正・リスク対策をお届けしていきます。ぜひブックマークして、次回の現場管理にお役立てください!

あなたと、あなたの大切なフリーランスの方に安心をお届けするために、フリーランス保険組合にお任せください。

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