「うちは業務委託だから自己責任」は危険?現場のフリーランスに労災の「加入確認」をすべき理由

この記事はこんな方におすすめです

  • 「業務委託だからケガは自己責任」と思っているマンション管理会社の経営層・担当者様
  • 清掃・巡回・メンテなどを多くのフリーランス(個人事業主)に外注している会社様
  • 2024年の法改正(フリーランス新法・労災拡大)の具体的な対策がまだできていない

はじめに

マンション管理会社のフロント担当の皆様!!!

日常清掃や巡回、ちょっとした照明交換や植栽の剪定など、
現場を支えてくれるフリーランス(個人事業主)のパートナーさんたち。
いつも助かりますよね。

職人肌で頼りになる方が多い一方で、ちょっとここで質問です。

「もし、彼らが現場でケガをしちゃったら……どうなるか、把握していますか?」

「うちは業務委託契約だから、ケガは自己責任でしょ?」

――実は、そうとも言い切れないのが、今の時代の難しいところ。

今回は、意外と見落としがちな「現場のフリーランスと労災」について、
サクッと分かりやすく解説します!

特定フリーランス」の加入条件の働き方について、手続き前に確認しておくべきポイントをお話ししますね。

2024年の法改正で、もう「自己責任」じゃ済まない?

これまでは、フリーランスの人が現場でケガをしても、国の労災保険は使えないのが当たり前でした。

しかし、

2024年11月に「フリーランス新法」がスタートしたのと同時に、
マンション清掃や管理業務を行うフリーランスの方も、
労災保険(特別加入)に入れるよう制度がアップデートされたんです!

国が「フリーランスもちゃんと守ろうね」という環境を作った今、
もし無保険のまま現場で事故が起きると、
発注者である管理会社側に深刻なリスクが降ってくることになります。。

知っておきたい!加入確認を怠る「3つのリスク」

「でも、入るかどうかは本人の自由じゃないの?」と思いますよね。
確かに任意ですが、確認を怠ると以下のような有形無形のリスクが会社を直撃します。

  • リスク①:高額な損害賠償
    「現場の安全対策が不十分だった」として、
    フリーランス側から会社へ高額な賠償請求がなされるケースが増えています。
  • リスク②:建設業労災の罠
    相手が「一人親方労災に入っている」と言っても安心できません。
    建設業の労災では、マンションの日常清掃や電球交換などの「維持管理・メンテ」中の事故は対象外になるリスクが高いのです。
  • リスク③:管理組合からの信頼失墜
    万が一、敷地内で大きな事故があり、泥沼の裁判沙汰にでもなれば、
    管理組合(オーナー様)からの契約を打ち切られかねません。

せっかく良い管理をしていても、
一発の事故で会社の信用がガタ落ちしてしまうのは、あまりにももったいないですよね。

お金はかからない!管理会社ができる「3つのステップ」

「でも、保険料をうちが負担するのはキツいな…」と思った方、ご安心ください!

この労災(特別加入)の保険料は、フリーランスの方が自分で払う仕組みです。
つまり、管理会社側のコスト負担はゼロ!

私たちがすべきなのは、
「入ってる?」と声をかけ、入っていなければ「こんな制度があるよ」と教えてあげることだけです。

  • 【ステップ1】まずは「確認」してみる (「労災の特別加入って入ってます?」と聞いてみる)
  • 【ステップ2】次の契約更新で「加入のお願い」をする (会社のルールとして推奨していく)
  • 【ステップ3】手続きの方法を教えてあげる (「フリーランス向けの相談窓口があるよ」と伝える)

これだけで、現場の安心感はグッと増し、会社の守りも完璧になります。

【現場で使える】自社の安全度を知る!即席チェックリスト

「うちの会社は大丈夫かな?」と思ったら、まずは以下の3つの項目をチェックしてみてください。
1つでも「×」があれば、早めの対策が必要です!

チェック項目判定
① 現在契約しているフリーランス(個人)の人数を正確に把握している□ YES / □ NO
② そのフリーランスたちが「何の労災保険」に入っているか知っている□ YES / □ NO
③ 外注費を支払う際、インボイスや新法だけでなく「労災」の話をしたことがある□ YES / □ NO

すべてYESなら対策はバッチリです!
NOがあった方は、まず「ステップ1」の人数把握から始めてみましょう。

現場の担当者が悩む「フリーランス労災」の素朴な疑問Q&A

現場を回す担当者様からよくいただく、リアルな疑問に答えます!

Q. 加入を拒否されたら、契約を切ってもいいの?
A. 即座の契約解除は「優越的地位の乱用」になるリスクがあります。
「入らないならクビ」ではなく、「万が一の際、お互いを守るために会社の方針として加入をお願いしたい」と、まずは制度のメリットを丁寧に説明し、次の契約更新に向けて話し合うのがスムーズです。

Q. すでに「一人親方(建設業)」の労災に入っていると言われたら?
A. 業務内容と一致しているか確認が必要です。
前述の通り、マンションの日常清掃や定期清掃、単純な見回り・管理業務は「建設業」の範囲外とみなされる可能性が高いです。
その場合は、新設された「ビルメンテナンス・清掃・マンション管理」に対応した特別加入への切り替え・追加を案内してあげると親切です。

ここまでいかがでしたでしょうか?

これからもマンション管理会社のバックオフィスや現場担当者の皆様が「これってどうなんだっけ?」と悩むリアルな法改正や実務のポイントを、分かりやすく噛み砕いてお届けしていきます。

「現場の安心」と「会社の防衛」を両立するために、ぜひブックマークして次回の更新もお役立てくださいね!

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