公開日:2026年10月19日
最終更新日:2026年10月19日

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はじめに
「共済も国の労災保険も、ケガをしたときに補償してくれるものじゃないの?」
そう思っている方もいるのではないでしょうか。
どちらもケガに備える制度ですが、実は補償されるケガの範囲や、お金の受け取り方に違いがあります。
今回は、漁業の一人親方に向けて、共済制度と国の労災保険の違いを解説します。
共済制度と国の労災保険って何?
漁業者がケガなどに備える方法には、共済制度や民間の保険、国の労災保険への特別加入などがあります。
まずは、今回比較する2つの制度について確認しましょう。
共済制度とは
共済制度は、加入者がお金を出し合い、ケガや病気などが起きたときに、契約に応じたお金を受け取る仕組みです。
例えば、ケガで入院したら1日につき決められた金額を受け取れる商品などがあります。
何が保障されるのか、いくら受け取れるのかは、加入する商品によって異なります。
国の労災保険とは
国の労災保険は、仕事中のケガや病気などを補償する公的な保険制度です。
仕事中にケガをした場合、必要な治療費が原則全額補償されます。
また、ケガの治療のために働けなくなった場合には、休業中の生活を支える給付もあります。
通常は会社などに雇われて働く人が対象ですが、漁船に乗って漁を行う一人親方なども、条件を満たせば「特別加入」ができます。
共済制度と国の労災保険は何が違う?
一言でまとめると、
共済制度は、商品によっては、仕事中から休日まで幅広いケガに備えられる制度
国の労災保険は、仕事中のケガや病気に特化し、治療費や休業中の給付が充実した制度
といった特徴があります。
| 比較項目 | 共済制度 | 国の労災保険 |
|---|---|---|
| 仕事中にケガをしたら? | 商品によっては補償される | 対象となる仕事中のケガを補償 |
| 休日にケガをしたら? | 休日のケガも保障する商品がある | 仕事以外のケガは原則対象外 |
| ケガの治療費はどうなる? | 受け取れる金額や条件は商品により異なる | 必要な治療費を原則全額補償 |
| ケガで仕事を休んだら? | 受け取れる金額や日数は契約により異なる | 休業4日目から給付があり、条件を満たせば日数の上限なく受け取れる |
| 体に障害が残ったら? | 契約に応じたお金を受け取れる | 障害の程度に応じて年金や一時金が支給される |
ケガをしたら、補償はどう違う?|仕事中の場合
漁業の仕事中にケガをして、1か月間漁に出られなくなった場合
例えば、漁船で作業中に転倒して足を骨折し、1か月間漁に出られなくなったとします。
この場合、治療費がかかるだけでなく、仕事ができないことで収入も減ってしまいます。
共済制度の場合
ケガで入院や通院をした際に、契約で決められたお金を受け取れる場合があります。
例えば、通院1日につき決められた金額を受け取るような仕組みです。
ただし、治療費をすべてまかなえるか、仕事を休んでいる間にもお金を受け取れるかは、契約内容によって異なります。
国の労災保険の場合
仕事中のケガとして認められれば、必要な治療費は原則全額補償されます。
さらに、ケガの治療のために働けず、条件を満たした場合には、休業4日目からお金を受け取れます。
例えば、加入時に決めた1日当たりの基準額が10,000円の場合、対象となる休業1日につき8,000円相当を受け取れます。
また、休業中の給付には、あらかじめ決められた支給日数の上限がありません。
そのため、ケガの治療が長引いた場合でも、条件を満たしていれば継続して給付を受けられます。
ケガをしたら、補償はどう違う?|休日の場合
仕事のない休日にケガをした場合
共済制度には、休日など仕事以外のケガも保障する商品があります。
そのような商品であれば、契約に応じてお金を受け取れる場合があります。
一方、国の労災保険では、仕事と関係のないケガは原則として補償されません。
つまり、国の労災保険に加入していても、すべてのケガが補償されるわけではありません。
休日など、仕事以外のケガにも備えられる商品があることは、共済制度のメリットです。
共済制度と国の労災保険、どちらを選べばいい?
共済制度と国の労災保険は、どちらか一方がすべての面で優れているわけではありません。
大切なのは、自分がどのようなケガに備えたいのかを考えることです。
仕事中のケガに備えたい場合は、次の点を確認してみましょう。
共済制度と国の労災保険は、両方に加入することもできます。
それぞれの補償内容を比較し、自分に必要な備えを検討しましょう。
まとめ
共済制度と国の労災保険は、どちらもケガに備える制度ですが、補償されるケガの範囲や、お金の受け取り方に違いがあります。
共済制度には仕事以外のケガも保障する商品があり、国の労災保険では仕事中のケガによる治療費や、働けない期間の給付などが用意されています。
大切なのは、それぞれの特徴を知り、自分がどのようなケガに備えたいのかを考えることです。
漁業の一人親方の国の労災保険特別加入は、フリーランス保険組合へお声がけください。

