公開日:2026年9月3日
最終更新日:2026年9月3日

この記事はこんな方におすすめです
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はじめに
今回は、フリーランス保険組合へ
メールで寄せられたご相談をご紹介します。
ご相談いただいたのは、
剪定作業をしていた森田さん(仮名)です。
戸建ての庭で生垣を剪定していたところ、
スズメバチに刺されました。
刺されたのは、左ひじの内側です。
病院ではすでに「労災です」と伝えていました。
一方で、森田さんは
けがによる休業はしていませんでした。
仕事中にけがをしても休業していない場合、労災の手続きはどうなるのでしょうか。
今回は実際に確認した事故状況をもとに、
けがをした後に整理しておきたい情報と、
療養と休業の違いについて解説します。
剪定中にスズメバチに刺された。何を確認する?
森田さんがけがをしたのは、
戸建ての庭で剪定作業をしていたときでした。
生垣をバリカンで剪定している最中に、
スズメバチに刺されたとのことです。
事故の連絡では、主に次の内容を確認しました。
- けがや事故が発生した日時
- けがをした場所
- 事故当時に行っていた作業
- けがをした体の部位
- 病院へ労災であることを伝えているか
- 現在仕事を休んでいるか
「いつ・どこで・何をしていて・どのようにけがをしたか」を整理しておくことが大切です。
事故の状況は、労災保険給付の手続きを
進めるうえで重要な情報になります。
仕事中に蜂に刺されたら労災になる?
仕事中に発生したけがだからといって、
すべてが自動的に労災になるわけではありません。
労災保険給付の対象になるかどうかは、
実際の事故状況などをもとに判断されます。
森田さんの場合は、
生垣をバリカンで剪定している最中に
スズメバチに刺されたと申告されています。
そのため事故後の手続きでは、
単に「蜂に刺された」と伝えるだけではなく、
事故当時の作業内容も重要な情報になります。
なお、今回の記事では森田さんの
最終的な労災認定結果までは確認できていません。
個別の事故が労災保険給付の対象になるかは、
実際の事故状況などをもとに判断されます。
病院には「労災です」と伝えていた
事故後の確認では、
病院の窓口に労災であることを
伝えているかも確認しました。
病院の窓口には「労災です」とお伝え済みでしょうか?
森田さんからの回答は、
「伝え済み」でした。
厚生労働省では、仕事が原因のけがについて
労災保険指定医療機関で療養を受ける場合、
所定の請求書を医療機関へ提出する
手続きを案内しています。
指定医療機関ではない場合などは、
いったん療養費を負担した後に
費用を請求する手続きがあります。
使用する書類や手続きは受診状況によって
異なることがあるため、加入団体や
医療機関へ確認しながら進めましょう。
仕事を休んでいなくても労災の手続きは関係する?
今回の相談で特に注目したいのが、
森田さんが仕事を休んでいなかったことです。
現在、お仕事は休業されていますか?
森田さんは、
「休業はしていません」と回答しています。
ここで大切なのは、
労災保険の療養に関する給付と休業に関する給付は分けて考えることです。
厚生労働省では、仕事が原因の傷病で
療養するときの給付として、
療養(補償)等給付を案内しています。
一方、休業(補償)等給付には、
療養のため労働することができないことなど、
所定の支給要件があります。
そのため、仕事を休んでいないことだけを理由に、
労災に関するすべての手続きが
不要になるとは限りません。
事故後は「休んだかどうか」だけではなく、
どのような治療を受けているのかも含めて
状況を整理することが大切です。
労災事故のあとに記録しておきたいこと
仕事中に突然けがをすると、
事故直後は状況を整理する余裕がないこともあります。
しかし、後から事故状況を説明できるように、
可能な範囲で情報を残しておきましょう。
- 事故が起きた日と時間
- 事故が起きた場所
- 事故当時に行っていた仕事
- けがをした経緯
- けがをした部位
- 受診した医療機関
- 仕事を休んだかどうか
森田さんのケースでも、
「剪定中に蜂に刺された」という情報だけでなく、
生垣をバリカンで剪定していたことや、
刺された部位まで確認しています。
事故の状況を具体的に整理しておくことが、その後の手続きを進める第一歩です。
まとめ
今回は、剪定作業中に
スズメバチに刺された森田さんの
ご相談をご紹介しました。
労災の事故連絡では、
事故の日時や場所だけではなく、
どのような作業中にけがをしたのか、
どの部分を負傷したのかなども確認します。
また、森田さんのように
仕事を休んでいない場合でも、
療養と休業は分けて考える必要があります。
「仕事を休んでいないから関係ない」と自己判断せず、事故が起きたら加入団体へ状況を伝えて確認しましょう。
仕事中のけがが労災保険給付の対象になるかは、
実際の事故状況などをもとに判断されます。
公的な参考資料
厚生労働省「労働災害が発生したとき」
厚生労働省「主要様式ダウンロードコーナー(労災保険給付関係主要様式)」

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