元請の方へ 溶接のフリーランスも国の労災保険へ! 区分や健康診断

この記事はこんな方におすすめです

  • 溶接の作業を個人のフリーランスに業務委託している元請の方
  • 万が一の事故に備えて、外注先にも労災保険に入ってほしいと考えている方
  • 溶接のフリーランスが国の労災保険に特別加入する際の注意点や健康診断について知りたい方
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はじめに

「溶接の仕事をフリーランスの個人にお願いすることになったけれど、万が一現場でケガをしたらどうしよう…」と、不安に思ったことはありませんか?

2024年11月から「フリーランス新法」関連の法改正がスタートし、多くの職種で個人で働く方も国の労災保険に特別加入できるようになりました。

でも、「国の労災保険に入ってもらいたいけれど、溶接ってどの区分になるの?」

「加入したいけど、健康診断が必要なの?」

と迷ってしまいますよね。

今回は、元請の皆様が知っておくべきチェックポイントをお話ししますね。

溶接の仕事を個人に業務委託するけど、加入対象?

結論からお伝えすると、個人で溶接の仕事を業務委託で行うフリーランス(一人親方)の方も、国の労災保険に特別加入することができます!

本来、労災保険は会社に雇われている労働者のための制度です。

しかし、溶接のような危険を伴う作業を行う個人を守るため、国は「特別加入制度」を用意しています。

元請として業務委託する立場としても、フリーランスの方が労災保険に加入していれば、現場で事故が起きた際の大きな安心につながりますよね。

安心して良い仕事をしてもらうためにも、ぜひ加入を勧めてあげてくださいね。

労災保険の加入区分はどう決まる?建設業の場合の注意点

ここで元請の皆さまが一番迷われるのが、「溶接の仕事って、どの区分で労災保険に入ればいいの?」という疑問です。

実は、アーク溶接や半自動溶接といった「溶接の種類」で区分が決まるわけではありません。

どこでどのような目的で作業をするかという「働き方の実態」で決まります。

  • 建設業の区分
    建築現場やプラントの施工現場など、「建設工事の現場」で溶接を行う場合です。
    例:建築現場で鉄骨の溶接組み立てを行う、プラントや配管の据付・改修工事で溶接する、土木・解体現場で溶接・溶断作業をする
  • 特定フリーランス(製造・加工等)の区分
    工場や自身の作業場で、「製品の製造や加工」として溶接を行い納品する場合です。
    例:工場の作業場で機械部品や製品を溶接して納品する、建築現場への据付を伴わない加工・組立作業を行う

もし現場で施工を行っているのに製造業の区分で加入してしまうと、いざ事故が起きたときに労災保険の補償が受けられない可能性があります。

「どこでどんな作業をするか」をしっかり確認して、正しい区分で申し込むことがとっても大切なんですよ。

溶接作業の特別加入時健康診断について

溶接の仕事をしている方がフリーランスの労災保険に特別加入する際、過去の業務経歴によっては「特別加入時健康診断」が必要になります。

  • 粉じん業務 対象となる条件:通算3年以上
    粉じん業務とは、土石や鉱物、金属などの細かな粉末が空気中に舞い散る環境で行う作業全般のことです。
    溶接においては、高温で溶けた金属が気化し、空気中で冷えて目に見えないほど微小な粒子となった「溶接ヒューム」が発生するアーク溶接や半自動溶接などの作業が粉じん業務に該当します。
  • 振動業務 対象となる条件:通算1年以上
    振動業務とは、手持ちの電動工具などから手に激しい振動が伝わる作業全般のことです。
    溶接においては、溶接前に行う開先加工(面取り)や、溶接後の仕上げでグラインダーやチッピングハンマーなどを扱う付随作業などが該当します。
  • 鉛業務 対象となる条件:通算6か月以上
    鉛業務とは、鉛や鉛を含んだ有害物質を扱う作業全般のことです。
  • 有機溶剤業務 対象となる条件:通算6か月以上
    有機溶剤業務とは、シンナーや洗剤、塗料などに含まれる有機溶剤を扱う作業全般のことです。

溶接作業において圧倒的に該当することが多いのは「粉じん業務」です。

受診が必要になった場合、健康診断の費用は国が負担するので安心してくださいね。

※交通費は自己負担となります。

外国籍のフリーランスでも加入できる?

最近は、外国籍のフリーランスの方に溶接を業務委託するケースも増えていますよね。

「外国籍の人でも、国の労災保険に入れるの?」と疑問に思われるかもしれませんが、ご安心ください!

日本国内の現場で就労する方であれば、国籍を問わず加入することができます

多くの外国籍の方々が「フリーランス保険組合」から特別加入されているんですよ。

大切なパートナーである外注先の方々に、安心の盾を届けてあげてくださいね。

まとめ

今回は、溶接の仕事をフリーランスに依頼する元請の皆さまへ向けて、労災保険の加入ポイントをお伝えしました。

適切な区分でフリーランスの労災保険に加入しておくことは、働く職人さんを守るだけでなく、現場全体の安心と信頼にもつながります。

「うちの現場の仕事だと、どの区分になるんだろう?」など分からないことがあれば、フリーランス保険組合にどうぞメールでお問い合わせください。

ご注意:この記事は2026年7月24日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
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