漁業をする家族の備え|漁業共済・漁協の共済・国の労災保険は何が違う?

この記事はこんな方におすすめです

  • 漁業共済と漁協(JF)の共済、国の労災保険の違いを知りたい方
  • 加入している共済で、仕事中のケガにも備えられるのか知りたい方
  • 家族がどのような補償に入っているのか確認したい方
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はじめに

家族が漁業をしていると、

「もし仕事中に大きなケガをしたら、治療費や働けない間の生活はどうなるんだろう」

と考えることはありませんか?

漁業には、不漁などによる経営上の損失への備えや、ケガや死亡への備え、仕事中のケガに備える制度など、さまざまな仕組みがあります。

大切なのは、

「何かに入っているから大丈夫」ではなく、「何に備えられているのか」を知ることです。

今回は、3つの備えの違いを分かりやすく解説します。

まず知っておきたい「3つの備え」

まずは、それぞれの違いを大きく整理してみましょう。

備え主な役割
漁業共済不漁などによる漁業経営上の損失に備える
漁協(JF)の共済加入する共済や契約内容に応じて、ケガや死亡などに備える
国の労災保険仕事中のケガ・病気などに備える

同じ「もしものときの備え」でも、対象としているものや仕組みが違います。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

漁業共済は「漁業経営」に備える

漁業共済は、漁業経営上の損失に備える制度です。

たとえば、

  • 不漁などによって漁獲金額が減った
  • 養殖している魚などが死亡・流失した

といった場合に、対象となる共済があります。

つまり、漁業共済が主に守っているのは、漁業を続けていくための経営です。

ここで知っておきたいのが、

漁業共済は、漁師本人のケガを補償することを目的とした制度ではない

ということです。

たとえば、漁の最中に転倒して骨折した場合、そのケガの治療や、働けなくなった期間そのものに備える制度とは役割が異なります。

漁協(JF)の共済は、加入する共済によって保障が変わる

漁協などを窓口として加入できる共済には、ケガや死亡に備えるもの、家や財産に備えるものなど、さまざまな種類があります。

そのため、

「漁協(JF)の共済に入っている」だけでは、何が保障されるのかは分かりません。

たとえば、ケガに備える共済に加入している場合は、契約内容によって、

  • 日常生活でのケガ
  • 仕事中のケガ
  • 入院や手術
  • 死亡や後遺障害

などが保障されることがあります。

つまり、漁協(JF)の共済では、

「何の共済に入っているのか」「どのような保障内容なのか」

を確認することが大切です。

国の労災保険は「仕事中のケガや病気」に備える

国の労災保険は、仕事が原因となったケガや病気などに備える国の制度です。

漁業であれば、

  • 漁船の上で転倒して骨折した
  • 漁具に手を巻き込まれた
  • 作業中にケガをして、しばらく仕事ができなくなった

といった場合が考えられます。

労災保険では、仕事中のケガについて必要な治療を受けるための給付だけでなく、仕事を休んだ場合や障害が残った場合、亡くなった場合などにも給付があります。

会社に雇われて働く人だけでなく、漁業の一人親方も、一定の条件を満たせば「特別加入」という方法で国の労災保険に入ることができます。

具体的な場面で3つの違いを比較

では、実際に何か起きたとき、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

出来事漁業共済漁協(JF)の共済国の労災保険
不漁で漁獲金額が減った○ 対象となる共済あり××
養殖している魚などが死亡・流失した○ 対象となる共済あり××
日常生活でケガをした× △ 契約内容による×
漁の作業中にケガをした× △ 契約内容による○原則、治療費の自己負担なし
仕事中のケガで働けなくなった×△ 契約内容による○休業4日目から補償

こうして比べてみると、どれか一つが優れているというよりも、それぞれ備えているものが違うことが分かります。

何に備えたいかで、選ぶ保険や共済は変わる

漁業共済、漁協(JF)の共済、国の労災保険は、それぞれ備えているものが違います。

そのため、どれに入ればよいかは、「何に備えたいのか」によって変わります。

たとえば、

不漁などによる漁業経営の損失に備えたい
→ 漁業共済

ケガや死亡など、さまざまなもしもに備えたい
→ 漁協(JF)の共済
※保障内容は加入する共済や契約によって異なります。

仕事中のケガや、ケガで働けなくなった場合に備えたい
→ 国の労災保険

というように、備えたい内容によって確認する制度や共済は異なります。

どれか一つがすべてを補償するわけではありません。

まずは、

「家族にどんなことが起きたときに備えておきたいのか」

を考えたうえで、それぞれの保障内容を確認することが大切です。

まとめ

漁業共済、漁協(JF)の共済、国の労災保険は、それぞれ備えるものが異なります。

どれか一つが優れているということではなく、何に備えたいのかによって、必要な保険や共済は変わります。

家族が漁業をしている場合は、

「もし仕事中に大きなケガをしたら、どの備えが使えるのか」

まで確認しておくことが大切です。

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