高齢者施設で施術中に働けなくなったら?もしものけがに労災保険を

この記事はこんな方におすすめです

  • 老人ホームや介護施設で訪問鍼灸・訪問マッサージを行っている方
  • 高齢者の身体を支える際のけがや、施設内での事故が心配な方
  • 業務委託で働いており、労災保険への加入を考えている方
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はじめに

高齢者施設での訪問施術では、入居者様の身体を支えたり、限られた場所で施術したりすることがあります。

けがで働けなくなる前に、国の労災保険への特別加入を検討しましょう。

高齢者施設での訪問施術に潜むけがのリスク

高齢者施設への訪問鍼灸・訪問マッサージでは、入居者様のお部屋や施設内の施術スペースで施術を行うことがあります。

高齢の方の中には、身体を自由に動かすことが難しい方や、車いすを利用されている方もいらっしゃいます。

そのため、施術者自身も無理な姿勢になったり、身体に負担がかかったりすることがあります。

例えば、次のような事故が考えられます。

入居者様の体勢を整える際に、腰を痛めてしまった

車いすの近くで施術中、足元の器具につまずいて転倒した

施術ベッドの高さが合わず、無理な姿勢で作業中にけがをした

施術道具を持って施設内を移動中、床で滑って転倒した

使用した鍼を片付ける際に、誤って自分の指に刺してしまった

特に、入居者様の身体を支える場面では、腰や腕に大きな負担がかかることもあります。

普段から気をつけていても、入居者様が急に身体を動かした際などに、思わぬけがにつながる可能性があります。

また、高齢者施設では、複数の入居者様を続けて施術することもあるでしょう。

施術中に腰や手を痛めてしまうと、その後の訪問施術ができなくなることもあります。

フリーランスのあはき師にとって、施術ができない期間は収入の減少につながります。

だからこそ、高齢者施設で働く方も、仕事中のけがへの備えが大切です。

※腰痛などは、仕事中に発症したというだけで必ず労災保険の対象になるわけではありません。発症の原因や業務との関係などによって判断されます。

施設で事故が起きたら労災保険は使える?

高齢者施設で施術を行う方の中には、施設から直接依頼を受けている方や、訪問施術を行う会社から業務委託を受けている方もいらっしゃいます。

ここで知っておきたいのが、施設で仕事をしていても、施設の労災保険が自分に適用されるとは限らないということです。

例えば、施設に雇用されている従業員と、業務委託で訪問しているフリーランスでは、労災保険の扱いが異なります。

働き方による労災保険の違い

働き方    労災保険の扱い
施設に雇用されている施術者  原則として施設側の労災保険の対象
訪問施術会社に雇用されている施術者原則として雇用先の労災保険の対象
業務委託のフリーランス施術者要件を満たせば特別加入が可能
個人で訪問施術を請け負う施術者事業や就労の実態に応じて加入可否を判断

国の労災保険に特別加入している場合、対象となる仕事中のけがなどについて、次のような給付を受けられる可能性があります。

療養(補償)等給付:仕事中のけがなどについて、必要な治療を受けられる制度

休業(補償)等給付:けがなどで働けず、一定の要件を満たす場合に支給される給付

障害(補償)等給付:けがが治った後も、一定の障害が残った場合に支給される給付

例えば、施設内で転倒して骨折し、一定期間施術ができなくなった場合などです。

事故が業務上のものと認められ、所定の要件を満たせば、治療や休業に関する給付を受けられることがあります。

ただし、特別加入していても、すべてのけがが補償されるわけではありません。

大切なのは、事故が起こる前に、ご自身の働き方に合った労災保険へ加入しておくことです。

フリーランスの訪問施術者が備えておきたいこと

高齢者施設での訪問施術は、入居者様の健康や日々の暮らしを支える大切なお仕事です。

一方で、施術者自身がけがをしてしまうと、予定していた施術をお休みしなければならないこともあります。

特に、フリーランスの方は、仕事を休んだ期間の収入を自分で考えておく必要があります。

そこで確認しておきたいのが、国の労災保険への特別加入です。

あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は、一定の要件を満たせば、国の労災保険に特別加入できる制度があります。

また、企業等から業務委託を受けるフリーランスについても、一定の条件で特別加入できる制度が設けられています。実際に利用する加入区分は、仕事内容や働き方によって異なります。

加入を検討する際は、次の3つを確認しましょう。

高齢者施設での訪問施術が加入対象となるか

施術中や施設内での事故がどのように補償されるか

加入に必要な手続きや保険料はいくらになるか

例えば、施設から直接依頼を受けている方や、訪問施術会社から業務委託を受けている方など、働き方はさまざまです。

「施設で施術をしているけれど、労災保険に入れる?」

「複数の老人ホームを訪問していても大丈夫?」

「訪問マッサージと訪問鍼灸の両方を行っている場合は?」

このような疑問をお持ちの方も、まずはご自身の仕事内容を確認してみましょう。

フリーランス保険組合では、あはき業に従事する方の労災保険特別加入についてご案内しています。

まとめ

高齢者施設への訪問施術では、入居者様の身体を支える際のけがや、施設内での転倒など、思いがけない事故が起こる可能性があります。

特に、フリーランスのあはき師にとって、手や腰のけがは仕事や収入に大きく影響することがあります。

万が一の事故で働けなくなる前に、国の労災保険への特別加入を検討しておくことが大切です。

高齢者施設での訪問鍼灸・訪問マッサージを安心して続けるためにも、ご自身の働き方に合った補償を準備しておきませんか?

フリーランス保険組合では、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の方の労災保険特別加入についてご案内しています。

「高齢者施設への訪問施術でも加入できるの?」と迷われている方は、どうぞお気軽にメールにてお問い合わせください。